一限目 毫鍼と補瀉手技について。その2

【刺入】

・針を「目的の深さ」まで進めることを刺入と言います。

・大前提として安全であること。肺に当たると気胸を起こします。置鍼時に針が深くなってしまうことは往々にしてありうるので、必ず「安全な角度と深度」が保てているかを常に意識しながら刺入することです。

・「目的の深さ」とは硬結であったり、虚した空間のようなエリアだったりします。

・硬結の場合は硬結の深さ・大きさ・形・硬さの粗密などを触診で確かめられるようになることが理想です。

・硬結の表面の膜のような部分に針が触れると独特の感覚が生じます。得気感として、患者は酸・麻・重・脹を覚えることがあります。また、感覚は施術部位とは別の部分に放散することがあります。

・膜は薄いので、鍼先に感覚を集中して感じるようにしましょう。

・硬結の表面の膜のような部分を貫くと、瞬間的に強い響きが生じます。また跳動が起こることがあります。

・虚しているツボは刺入すると、スカスカの感じです。

・更に深くすると、若干の抵抗感が出てきます。あまり素早く刺入すると感じづらいので、ややゆっくり刺入して、針先の感覚に集中しましょう。

・相互に練習する場合は、お互いに感覚の変化を確かめながら練習すると、針先の感覚をチューン・アップできます。