醒脳開竅法について

アメリカ人ボディビルダーが、脳溢血で倒れ、中国にわたって天津の石学敏先生の治療を受ける、
記録映画『9000 Needles』(九千本)です。

※第一附属病院は、日本人のセレブも治療で長期滞在することがあります。私も留学中は石先生の治療を何度も間近に見ることが出来ました。すでに名誉院長でしたので、貴重な体験でした。

 

醒脳開竅法(せいのうかいきょうほう)


■醒脳開竅法は、私が留学していた天津中医薬大学の名誉教授・院士である「石 学敏」先生が開発された、脳血管障害の後遺症に対する鍼の治療術です。

■日本では牧田総合病院(東京都大田区)の「牧田中医クリニック」が有名です。(わたしも帰国後5年ほど在籍しておりました)

■牧田中医クリニックでは、家族の同意があれば救急車で運ばれたその日から醒脳開竅法を施術します。

 

牧田中医クリニックのサイトより


 ■1972年から中国・天津中医薬大学第一附属病院の石学敏先生を中心として開発提起されたもので、中国では最も有名かつ有効な治療法です。

■脳卒中の後遺症である、片麻痺、言語障害、嚥下困難、視覚障害、情緒障害や顔面麻痺、便秘、尿失禁、褥瘡(床ずれ)などに効果が望めます。

■高い技術が必要な療法であるため、日本でも限られた医院でしか行われていない治療法です。牧田中医クリニックでは、この醒脳開竅法を取り入れ、脳血管障害(脳卒中)の予防と後遺症の治療に取り組んでおります。

 

現在


牧田中医クリニックが主催で、年に一回「大会」と、通年の学習コースが設置されています。

・初級(学生)
・中級(鍼師国家資格所持)
・上級(中級合格者)

と段階別で、病院実習もあり上級合格までは5年ほどかかります。

 

 東洋医学的な意味


■醒脳開竅法は弁論治です。

・大醒脳、小醒脳が基本なのは共通です。

さらに、病態・病証・症状に応じて配穴を加減します。

 

【 配穴と手技】


【基本穴】

・人中/落涙まで雀啄/意識障害

・内関・極泉(患側)/跳動3回/上肢麻痺

・三陰交・委中(患側) /跳動3回/下肢麻痺

 

 【応用穴】

言語障害:廉泉
嚥下困難:足三里・風池
視覚障害:睛明
情緒障害:顖会
顔面麻痺:下関
便秘:天枢
尿失禁:中極
褥瘡(床ずれ):囲刺

(ほか省略)

 

鍼の操作(手技量学)について

「得気(とっき)」 「響き(ひびき)」
  と言われる状態を作ることが必須となります。

稚拙な者が粗雑に行えば太い鍼を用いても痛いだけで作用が発生せず、熟練した者が巧妙に行えば細い針で同様の効果を上げることが出来ます。

※特に熟練度を要する施術方法です。

 

【 効果について】


■関節拘縮の予防、筋萎縮の予防に著効があります。

リハビリテーションと合わせて施術を受けることで、より早い回復を期待できます。

※特に当鍼灸院ではパルス通電療法を併用して、筋萎縮の予防に効果をあげています。

 

施術料金


■脳血管障害後遺症の状態によっては、鍼治療が保険の適用となる場合があります。

■当医院では醒脳開竅法は3,500円で受療できます。